「歯は痛くなってから治療すれば良い」
という方、とても多いです。
しかし、もし本当は問題があるのに
「痛くない」「腫れていない」
といった理由で治療を見送る場合は注意が必要です。
たとえば、歯の神経(歯髄)に炎症があって、
本当は神経を取らなければいけないという診断が出た場合です。
多くの場合、治療しなければいけない歯髄炎というのは
我慢できないほど痛みが強かったり、
冷たい物でキーーーーーンとしみたり、温かい物でズキンズキンと痛んだりするものです。
しかし、中にはそういう症状が意外と早めに消えてきて、
あたかも「治った」と患者さんが思い込みやすいケースもあったりします。
その場合に放置してしまうと、後々痛みが再度出現してきた後に
問題が起きやすくなるのです。
そういう後々痛みが出てきた歯髄炎の治療は、原則として根管治療を行います。
しかし、治療の時に麻酔が全然効かない
治療して歯の神経を取ったのに痛みが続く・消えない
何度も根管治療をしてもらっても全然良くならない
という事態が起きることも稀にあるのです。
何が起きているか?というと、
・歯の神経自体が痛みを記憶してしまった
・脳が痛みを記憶してしまった
・歯の神経の末端が変形してしまい、そのせいで自然発火して痛みが出やすい状態になっている
・歯の痛みを感じる痛覚神経と歯肉を触る触覚神経が途中でくっついて、触った感覚が痛みとして
脳に入力されてしまって痛みを感じるなど。
こういった、やっかいな状態が起きてしまう恐れがあるのです。
「痛くないから大丈夫」ではなくて、その辺も頭に入れつつ、
その都度かかりつけ医に相談し、不安を解消してください。
自己判断は難しいと思いますので小さなことでもお気軽にご相談くださいね。
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