こんにちは、診療歯科レスキュー隊です。
当院では入れ歯治療を行っています。保険診療のレジン床義歯をはじめとして、自費の金属床義歯、金属製の留め具を使わないノンクラスプデンチャーなど、さまざまな種類の中からご自身に合った入れ歯をご選択可能です。
今回は「最適な入れ歯の選び方とは? 入れ歯の種類」についてご紹介します。
■最適な入れ歯の選び方とは?
◎ご予算、違和感の出やすさ、ずれにくさなど、ご自身に合った入れ歯を選ぶことが重要
入れ歯はさまざまな種類があります。
比較的安価に作製できる保険のレジン床義歯(素材すべてがプラスチック樹脂の入れ歯)が一般的ですが、レジン床義歯は違和感が出やすく、食べ物や飲み物の温度が伝わりにくい点がデメリットです。
入れ歯の種類によっては噛みにくい、ずれやすいなどが原因で治療後の食事を楽しめなくなるケースが少なくありません。食事が楽しめなくなるほか、合わない入れ歯のせいでお出かけやおしゃべりもおっくうになり、何事にも消極的になってしまうなど、生活の質(Quality of Life)が低下する可能性もあります。
入れ歯にする際には費用の安さだけで決めるのではなく、違和感の出やすさ、ずれにくさなどそれぞれの入れ歯の特徴をじっくりと見極めた上でご自身に合った入れ歯を選びましょう。
■入れ歯の種類
当院では、以下の4種類の入れ歯を取り扱っています。
1.レジン床義歯
・違和感
✕ 違和感が出やすい
・ずれにくさ
△ ずれたり外れることがある
・温度の感じやすさ
✕ 飲み物・食べ物の温度を感じにくい
・見た目
✕ 歯が白く浮いたような不自然な見た目になりやすい
・費用
◎ 比較的安価(保険)
レジン床義歯は保険診療でお選びいただける入れ歯です。
入れ歯全体(歯ぐきやあごの粘膜を覆う部分(床)、および、歯の部分)がプラスチック樹脂のレジンでできています。
保険を適用できるため、比較的安価に入れ歯を作製できる点がメリットです。保険が適用できる一方、強度を保つために分厚く作られており違和感が出やすく、使用中にずれたり外れることがあります。
床(しょう:歯ぐきやあごの粘膜を覆うピンク色の部分)が分厚いことから飲み物・食べ物の温度を感じにくく、見た目についてもプラスチック樹脂製のため歯が白く浮いたような不自然な見た目になりやすいです。
2.金属床義歯
・違和感
〇 違和感が出にくい
・ずれにくさ
〇 ずれにくい
・温度の感じやすさ
◎ 飲み物・食べ物の温度を感じやすい
・見た目
△ 床が金属製のため、大きくお口を開けると光って見えてしまう
・費用
✕ 大きめ(自責)
金属床義歯は自費診療でお選びいただける入れ歯です。
歯ぐきやあごの粘膜を覆う部分が薄い金属(コバルトクロムやチタンなど)でできており、歯の部分はプラスチック樹脂のレジンでできています。
金属床義歯は歯ぐきやあごの粘膜を覆う床が金属製で薄く作られています。装着時の違和感が少なく、保険のレジン床義歯と比べて入れ歯がずれにくい点がメリットです。床が薄いため、飲み物・食べ物の温度も感じやすいです。
メリットがある一方、金属床義歯は床が金属製のため、大きくお口を開けたときにあごの粘膜を覆う床部分が光って見えてしまう点がデメリットです。
3.ノンクラスプデンチャー
・違和感
◎ 違和感が出にくい
・ずれにくさ
〇 ずれにくい
・温度の感じやすさ
△ 入れ歯部分は飲み物・食べ物の温度を感じにくい
・見た目
◎ 留め具が樹脂製のため、目立ちにくい
・費用
△ 大きめ(自費)
ノンクラスプデンチャーは自費診療でお選びいただける部分入れ歯です。
歯にかける留め具(クラスプ)が金属ではなく、やわらかく弾力性のあるポリアミド(ナイロン)系の樹脂でできています。歯の部分はプラスチック樹脂のレジン製です。
ノンクラスプデンチャーは留め具が樹脂製のため保険の部分入れ歯のように金属の留め具が光って見える心配がなく、入れ歯が目立ちにくいです。
歯ぐきやあごの粘膜を覆う床がポリアミド系の樹脂でできており、入れ歯に適度なたわみがあります。硬すぎない、適度なたわみがあることから保険のレジン床義歯と比べてフィット性に優れ、装着時の違和感が少ないです。
メリットが多い一方、ノンクラスプデンチャーは床が樹脂製のため入れ歯の箇所の粘膜には飲み物・食べ物の温度が伝わりにくいデメリットがあります(※)。
(※)ノンクラスプデンチャーは部分入れ歯です。お口全体に飲み物・食べ物の温度が伝わりにくくなる訳ではありません。
4.インプラントオーバーデンチャー
・違和感
◎ 違和感が出にくい
・ずれにくさ
◎ ずれることはほぼない
・温度の感じやすさ
◎ 飲み物・食べ物の温度を感じやすい
・見た目
◎ 目立ちにくい
・費用
✕ 大きめ(自費)
インプラントオーバーデンチャーは自費診療でお選びいただけるインプラント式の総入れ歯です。
片あごにつき2~4本のインプラントをあごの骨に埋め込み、インプラントに総入れ歯を連結して使用します。インプラントに総入れ歯を連結するため安定性が高く、使用中に入れ歯がずれたり外れることはほぼありません。違和感も出にくいです。
インプラントで支える構造のため、治療後は硬い物もしっかり噛めるようになります。
インプラントオーバーデンチャーはいつでもご自由に取り外せます。入れ歯を外し、毎日、ご自身でお手入れ可能です。
温度の感じやすさについても、インプラントオーバーデンチャーはあご(口蓋)の粘膜全体を覆わないため、飲み物・食べ物の温度を感じやすいです(※)。
(※)歯ぐき、および、歯ぐきの根元部分のあご
(歯槽骨)の粘膜は床で覆われます。
素材は床部分がレジン、人工歯が透明度の高いセラミックでできており、より自然な見た目の歯に近づけられます。
安定性が高くしっかり噛める、ずれにくい、温度を感じやすいなどメリットが多いインプラントオーバーデンチャー。メリットが多い一方、インプラントで入れ歯を支える構造のため、治療の際はインプラント手術が必要になる点がデメリットとして挙げられます。
【入れ歯や歯のことでお困りの方はお気軽にご相談ください】
診療歯科レスキュー隊では患者様のご希望やご予算をお伺いした上で、お1人お1人に適した入れ歯をご提案いたします。
入れ歯や歯のことでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。
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