◆保険適用の差し歯とは?
保険適用の差し歯は、奥歯には銀歯のみしか使用できませんが、最も見えやすい前歯から中間の歯までは白色の差し歯が選択できます。
保険適用で使用できる差し歯は、自由診療のものに比べると価格が安いため、「できるだけ費用を抑えたい」という方におすすめです。
見た目の良さは自由診療の差し歯よりも劣りますが、噛み合わせが正しく調整されていれば使用感に大きく差はありません。
ただし、「少しでも見た目を良くしたい」と考える方には、自由診療の差し歯をおすすめします。
◆保険適用の差し歯の種類
保険適用で利用できる差し歯は、以下の3種類があります。
・硬質レジンジャケット冠
レジン素材(樹脂製)の差し歯で、全体が白色で作られているため、前歯や中間の歯に選択されることが多いです。
費用は1本3,000〜4,000円で、色は調節できるため他の歯に比べて浮いてしまうこともありません。
注意点としては、強度がそれほど高くないことです。
そのため、強い力がかかる奥歯には向いていません。
また、長期間使用することで変色してしまう点も注意が必要です。
・硬質レジン前装冠
外側はレジン素材、内側は金属でできています。
天然歯に対して金属が伸びてフィットするため、金属部分の割れや欠けのリスクを最小限に抑えることができます。
硬質レジンジャケット冠に比べて強度が高いため、強い力がかかる部分にも使用可能です。
費用は1本あたり5,000〜8,000円となっています。
加齢によって歯茎が下がってくると、同時に歯と歯茎の隙間から金属部分が見えてしまうため、審美性は高くありません。
・銀歯
すべて金属でできているため、強度が高く割れたり欠けたりする心配がありません。
ただし、金属で作られた歯は目立ちやすく、審美性を重視している場合には他の選択肢がおすすめです。
また、天然歯に比べて強度が高いため、他の歯が欠けやすくなるといったリスクもあります。
食いしばりや歯ぎしりがある場合には、避けた方が無難でしょう。
◆保険外の差し歯との比較
保険外の差し歯と保険適用の差し歯では、金額に大きな差があります。
保険外の差し歯では、最も安い「オールセラミック」でも1本あたり4万円~12万円と高額です。
金額だけ見ると保険適用の差し歯を選んでしまいがちですが、強度や審美性に優れているため、長期的に見るとメリットがたくさんあります。
また、汚れがつきにくく虫歯の再発リスクも最小限に抑えられます。
保険外の差し歯は歯科医院によって価格設定が異なるほか、医師や技工士の技術によってクオリティにも差が出てきますので、信頼できる歯科医院を選ぶようにしましょう。
◆保険内・保険外であっても気をつけたいこと
保険内・保険外どちらを選ぶとしても、差し歯にすることで起こるリスクはあります。
差し歯の土台となるのは、神経を失った歯の根元です。
歯は神経を失うと栄養が届かなくなり、脆くなってしまいます。
土台が割れてしまうと、そこから根元に膿がたまる「根尖病巣」といった病気や虫歯の原因となってしまいます。
定期的なメンテナンスはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスを使用するなど、日頃のお手入れにも気をつけましょう。
保険診療でできる差し歯について詳しくご紹介しました。
保険内でも、さまざまな差し歯を選ぶことは可能です。
保険外の差し歯を含めたそれぞれの特徴を比較しながら、より良い方法を選択しましょう。
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