歯周病は自覚症状が現れにくい病気の一つで、気付いた頃には歯槽骨が蝕まれて歯がグラついています。
考えただけで恐ろしい話ですよね…。
近頃は「女性ほど罹患しやすい」というデータもあるようで、場合によってはほかの病気を引き起こすリスクがあることも懸念されています。
女性の歯周病罹患リスクが高い理由
女性の罹患リスクが高いことには、女性ホルモンの分泌が深く関係しています。とくに罹患リスクが高いのは、次に挙げる3つの時期です。
【月経が始まる頃】
プロゲステロンとエストロゲンの、2種類の女性ホルモンが多く分泌される時期です。歯肉の血液循環が活発化し、刺激を受けやすい状態となった歯肉が炎症を起こしがちになります。ホルモン性歯肉炎の場合、症状の進行によって歯周病になるかもしれません。
【妊娠中】
プロゲステロンの分泌量が増えて、歯肉が刺激を受けやすくなります。ふとした拍子に、歯周病に罹患する恐れがあるため注意してください。
【更年期(閉経後)】
心身の変化が起こりやすい時期であり、歯を支える組織が急激に破壊されやすいタイミングでもあります。骨粗しょう症が進行しがちな時期でもあるため、注意が必要です。
喫煙習慣の有無
喫煙習慣の有無も、歯周病の罹患リスクを左右します。
タバコに含まれる「ヤニ」が歯の表面に付くと、プラークが溜まりやすくなって歯周組織の免疫構造に変化を起こすのです。
白血球の機能低下や抵抗力の低下でウイルス感染を起こしやすい状態になるため、喫煙は極力控えるのが理想です。受動喫煙にも気を付けましょう。
まずは生活習慣の改善から!
次の項目に1つでも当てはまる場合、生活習慣の見直しと改善が必要かもしれません。
●甘いお菓子やジュースを好み、間食を頻繁に行う
●清涼飲料水を毎日のように飲んでいる
●食事中の咀嚼回数が少ない
●朝食前にブラッシングを済ませ、食後は磨いていない
●夜、ブラッシングを忘れて寝ることがある
●歯ブラシ以外のアイテムを併用していない
●歯科健診などで歯科クリーニングを受ける機会がない
●夜寝るのが遅く、慢性的な睡眠不足である
●タバコを吸っている
●ストレスの上手な発散方法がわからず、溜め込みがち
●身内に歯周病や糖尿病の人がいる
当てはまる項目があった場合、生活習慣の改善に励みましょう。後回しにせず、今日から取り組むことが重要です!
今日からできる予防法
今日からぜひ取り入れてほしい予防法は、次の3点です。
1.徹底した口腔ケア(食事が済んだらできるだけ早めに手入れを行う)
2.口腔ケアアイテムの併用(歯間ブラシやデンタルフロスなど)
3.3~4ヶ月おきの歯科健診(歯石を除去するためには歯科医院でクリーニングを受ける必要があります。口腔トラブルの早期発見・治療にもつながるでしょう)
歯周病の罹患リスクは、女性の方が高いです。
もちろん男性も、油断しているとあっという間に罹患・進行するかもしれません。
歯や歯茎に異常がないか毎日確認し、トラブルの予防に励んでください。
口腔ケアアイテムの併用を始め、間食や喫煙を控えること、ストレスの発散なども有効な対策です。
加えて数ヶ月おきに歯科健診を受けることで、清潔な口腔状態をキープできるでしょう。
千葉県船橋市、習志野市、千葉市、四街道市、東京都中央区、練馬区、港区など、ご自宅や施設へ歯科訪問いたしますので、お気軽にご連絡ください。