みなさんは歯磨きをしていて、歯茎から出血することはありませんか?
力強く磨きすぎて歯茎が傷つき出血することもありますが、もしかするとその出血は歯周病の症状かもしれません!
現在日本人の約8割が歯周病に罹患していて、生活習慣病のひとつとなっています。
歯周病に罹患していることのサインとしては、次のようなものが挙げられます。
- 歯磨きやフロスをすると血が出ることがある。
- 歯茎がうずく、むずがゆい、痛いと感じることがある。
- 歯茎が下がった、歯が伸びた感じがする。
- 口臭が気になる。
など、他にもあります。
今日は上記したものの中でも、「歯磨きやフロスをすると血が出ることがある。」という項目に注目してお話ししていきたいと思います。
そもそも歯周病で歯茎から出血する原因は何だと思いますか?
…それは、プラークです!!
プラークとは、歯面にくっつく、白っぽいネチャネチャした細菌の塊になります。単なる食べカスなどとは違います。
歯磨きがきちんとできておらず、このプラークが歯面に残ったままになると…
プラークが増え、歯周病菌の活動が活発になります。
活発になった歯周病菌に対抗するために、体は免疫細胞を歯茎に送り込みます。
白血球などの免疫細胞は血液に含まれている為、血液がたくさん送り込まれ、歯茎はパンパンに膨れてしまいます。
これが歯周病のなかの歯肉炎という状態です。歯磨きをすると出血します。
歯周病の進行や治療についてはまたお話ししますね。
先程お話ししたように、こうなった原因はプラークです。なので、歯肉炎の段階であれば、このプラークを歯ブラシやフロスなどでしっかり除去することで、元の状態まで改善させることができます。
歯周病にいち早く気づかせてくれる歯茎からの出血ですが、あることをしているとその出血に気づきにくくなることがあります。
それは「喫煙」です。
喫煙をして、煙を吸うと口腔内の毛細血管が収縮して、血の巡りが悪くなってしまいます。その結果、本来であれば歯周病で歯肉に炎症が起きており、歯磨きなどで容易に出血するはずなのに、あまり出血しないということが起こります。
また、喫煙は歯周病を悪化させる生活習慣のひとつでもあり、喫煙者は非喫煙者よりも2.4~5.27倍も歯周病のリスクが高いことが分かっています。歯周病治療をするにあたっても、治りが悪くなる原因にもなります。
現時点で口腔内に不調が無くても、歯科医院で検査したりすると、実は歯周病だったりと気づくことも多いかもしれません。口から食事をとり、ずっと健康でいるためにも、歯科医院での定期検診に通われることをおすすめします!
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